EC・通販へのフォーム営業。数字で語るときの注意点
最終更新 2026年09月01日
送る前にサイトを見て、指摘材料を集める
フォーム営業で刺さりやすいのは、一般論ではなく相手サイトの具体的な状態への言及だ。送信前に最低限、次の項目はチェックしておきたい。
- 商品レビューへの返信有無。未返信が多い場合はその点を具体的に指摘する
- レビューに「役に立った」ボタンがあるか。ない場合は信頼度が下がりやすいと1行で伝える
- レビュー投稿導線が購入から何日で消えるか。30日で消える設計なら投稿数減少につながりやすいと添える
- 商品ページのQ&Aコーナーに未回答の質問が放置されていないか
- 「よく一緒に購入される商品」の表示有無。ない場合は客単価向上策として提示できる
- SNSシェアボタンの設置数。3種類未満なら拡散施策が不足していると伝えやすい
- 返品・交換ポリシーのわかりやすさ
- カート放棄メールの有無。なければ導入で数%改善するという言い方で提示する
これらは実際に見れば誰でも確認できる項目なので、想像で書かずにその場で開いて確認することが前提になる。
スマホで見て初めてわかることを指摘する
パソコン画面だけ見て指摘すると、モバイル特有の崩れを見落とす。決済完了メールはスマホで開いて、レイアウトが崩れていないか、崩れている場合はどの箇所かを具体的に書く。
- 決済エラー時の表示メッセージも確認し、具体性がなければ離脱要因として指摘する
- 長尺LPで購入ボタンが追従しない設計なら、下部での離脱が起きやすい点を挙げて改善提案する
- 商品ページのCTAが「詳細を見る」のみで即決済ボタンがない場合は、CVR改善事例を件名に添えると読まれやすい
- アパレルECで商品画像にモデル着用時のサイズ・身長情報がない場合は、サイズ違い返品の原因になりやすいと伝える
これらはすべて「見ればわかる」項目であり、想像や一般論ではなく、実際にそのページを開いて確認した事実として書くことが説得力につながる。
送信タイミングと業種理解を外さない
深夜に送って迷惑扱いされることを避けるため、送信は平日10時〜16時に限定するのが無難だ。あわせて、業種別の繁忙期カレンダーを事前に確認してから送ることで、繁忙期に送ってしまい断られるケースを減らせる。
- 4月・10月は予算検討期にあたるため、稟議通過を意識した文面にすると読まれやすい
- モール併用ショップには「送客導線」という語を使うと、運営の複雑さへの理解が伝わりやすい
- CS兼務担当者が多い業態には「問い合わせ件数削減」という切り口が反応につながりやすい
- 配送状況を追跡できないサイトには、問い合わせ件数が3割減った導入事例を紹介するとイメージが伝わりやすい
- 問い合わせフォームの返信目安時間が明記されていないサイトは、返信前の二重問い合わせが発生しやすいと伝えられる
タイミングと切り口を業種に合わせて外さないことが、内容以前に読まれるかどうかを左右する。
誤解されない書き方をする
フォーム営業では、こちらの意図と違う受け取り方をされることがある。誤解を避けるための一文をあらかじめ用意しておくと無難だ。
- 休眠顧客施策と誤解されたことを踏まえ、新規獲得施策であることを冒頭1文で明確にする
- BtoB向けと誤解されて断られることがあるため、BtoC通販での具体的な実績を1件だけ挙げる
- モール専業と誤解されて断られることがあるため、自社ECカート対応実績を1行加える
- 使い回しの文面と見抜かれやすいので、相手のSNS最新投稿に1つだけ触れる
- 商品数50点未満のECには増設提案ではなく、既存商品の見せ方改善を提案する方が刺さりやすい
- トップバナーが年中同じサイトには、季節訴求への切替で回遊率が上がった事例を出すと関心を引きやすい
一文一文が短くても、誤解の芽をあらかじめ摘んでおくことで、その後の内容を読んでもらいやすくなる。
質問は「はい/いいえ」で答えられる形にする
返信項目が多いと、それだけで離脱される。フォーム営業の返信を増やしたいなら、質問は一つに絞り、「はい/いいえ」で答えられる形にするのが無難だ。
- 悪い例:「御社の課題感や優先順位、予算感を教えてください」
- 良い例:「カート放棄メールは導入されていますか」
問い合わせフォーム送信後に届く自動返信メールの文面も、次の提案材料になる。返信目安時間が書かれているか、担当部署名が明記されているかなどを見て、次のアプローチのヒントにする。
今日からやること
- 送信対象のECサイトを開き、レビュー返信・Q&A放置・カート放棄メールの有無を確認する
- スマホで決済完了メールと決済エラー画面を開き、崩れや表示の具体性を確認する
- 送信時間を平日10時〜16時に固定し、業種別の繁忙期カレンダーを確認してから送る
- 質問は1つ、「はい/いいえ」で答えられる形に絞る
- 冒頭1文で「新規獲得施策である」ことを明記し、SNS最新投稿に1つだけ触れる
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